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『キノの旅』(時雨沢 恵一) [2010年の読書]

2010年の8冊目

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))

キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461))



 ネットで女子中学生(自称)のやりとりを見て、興味を惹かれて読んだ。女子中学生いわく、『キノ』は風刺ライトノベルと。

 うーん、アイデアや描いていることはつまらなくはないんだけど、文章がどうも拙く感じられてしまう。ライトノベルは読者の年齢層が若いのだろうなと思った。
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『フラン学園会計探偵クラブ Report.1』(山田 真哉) [2010年の読書]

2010年の7冊目

フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)

フラン学園会計探偵クラブ Report.1 (角川文庫)



 サラッと読める。あとがきが面白かった。『会計探偵クラブ』も読もうかな。

会計探偵クラブ

会計探偵クラブ

  • 作者: 山田 真哉
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/01/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『カンガルー日和』(村上 春樹) [2010年の読書]

2010年の6冊目

カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)



 再読。

 p.137の挿絵が良い。ビルの屋上に広告板があって、「LOVE ME or LEAVE ME」と書いてある絵。『バート・バカラックはお好き?』ではハンバーグステーキが食べたくなり、サガンの『ブラームスはお好き?』が読みたくなる。あるいは映画が観たくなる。

 『駄目になった王国』を読みながら、昔よくできた子だった同級生を思い浮かべ、今もよくできた人間なんだろうかと考える。『とんがり焼きの盛衰』を読みながら、文壇を嫌う村上春樹を想像し、反体制的精神を持つ、お菓子を作るのがうまい若者を想像してみる。

 スパゲティを茹でる間に読むのにうってつけの本だ。
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『ゴールデンスランバー』(監督:中村 義洋、出演:堺 雅人ほか多数、原作:伊坂 幸太郎、主題歌:The Beatles「Golden Slumbers」) [2010年の映画]

2010年の8本目。(映画館6本目、試写会4本目)
ゴールデンスランバー.jpg
 公式サイト:http://www.golden-slumber.jp/
無実の男、首相暗殺犯に断定

誰が、彼を救えるのか。

事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲
ゴールデンスランバー

なぜ!誰が!何のために!
首相暗殺犯に仕立てられた無実の男の大逃亡劇

「俺は、犯人じゃない」
杜の都・仙台。野党初となる金田首相の凱旋パレードの真っ最中に、
突如ラジコンヘリが首相の頭上で爆発!衆目の中、首相暗殺事件が勃発する。

その頃現場付近では宅配ドライバーの青柳が、
数年ぶりに大学時代の友人・森田との再会を果たしていた。
森田から「お前、オズワルドにされるぞ」という謎の言葉を投げかけられるやいなや、
爆発音とともに警官たちが青柳に向けて躊躇なく拳銃を構える。

青柳は、反射的に地面を蹴り、仙台の街中へと走り出す。
理由もわからず逃げる青柳は、身に覚えのない証拠と
見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立て上げられていく。

大学時代の友人・恋人、職場の同僚、そして家族ら
青柳の人生に関わってきた人々の手助けや励ましの中、
青柳は仙台一帯に張り巡らされた包囲網をかいくぐっていくが…。

The Beatlesの名曲「Golden Slumbers」が4人をつなぐ
数多のThe Beatles楽曲の中でも最高傑作との呼び声高い「Golden Slumbers」は、
最後のレコーディングアルバム「Abby Road」に収録されている。

青柳らは、この曲を聴きながら学生時代を過ごしていた。
「ポールは…、バラバラになった皆をさ、もう一度つなぎ合わせたかったんだよ」。

仲間たちとの当時の会話が、今の青柳を奮い立たせる。
かつての4人の仲間たちとの<信頼>、それこそが青柳に残された最大の武器だった。
逃げ続ける青柳は、「Golden Slumbers」に想いを重ね、ついに一世一代の勝負に出る。
夥しい数のTV中継カメラと銃を構える警察包囲網の中、青柳は姿を現した。
絶望の逃亡者を誰が救えるのか…。

 原作は「うまくまとめてあるなぁ」と思ったけど、映画も「うまくまとめてあるなぁ」と思った。

 構成・つなぎ方がうまいなぁと思ったけれど、まず豪華なキャストを挙げておこうと思う。
青柳雅春堺雅人
樋口晴子竹内結子
森田森吾吉岡秀隆
カズ(小野一夫)劇団ひとり
佐々木一太郎香川照之
保土ヶ谷康志柄本明
キルオ濱田岳
樋口伸行(晴子の夫)大森南朋
井ノ原小梅相武紗季
青柳平一(雅春の父)伊東四朗

 大森南朋・貫地谷しほり・相武紗季・竜雷太といった、重要な役を務めるような役者がチョイ役として使われている。逆に言うと、チョイ役がチョイ役とは思えないほどの豪華なキャスト。エンターテインメント映画としてはこれだけで高評価。

 そして青柳雅春(堺雅人)はまさに原作のイメージ通りのハマリ役だった。保土ヶ谷康志(柄本明)も同じくイメージに合う。樋口晴子は演じるのが難しそうな人物だなと思ったけど、竹内結子はかわいいし素敵だった。

 イメージに合わなかったのは森田森吾(吉岡秀隆)で、やさ男すぎないかなと思っていたけど、学生時代のひげ面森田はよかった。劇団ひとりもイメージには無理があるけど、最高だった。コミカルすぎた気がしないでもないが3番目くらいに光っていた。

 いちばん光っていると感じたのはキルオを演じた濱田岳。『金八先生』で出てきた時とも、『プロポーズ大作戦』と時とも違っていて、すごくキルオ的で映画の雰囲気にも溶け込んでいるな、と感じた。キルオはアクロバティックなシーンも担当する重要な役だった(あれはスタントだろうけど)。

 2番目に光ってたのは青柳の先輩、岩崎英二郎(渋川清彦)。映画の雰囲気をコミカルに持っていく推進力。「ロックだな」ってね。段ボールのシーンも小説とは描かれ方が違う。映画の描き方は良かった。ヘッドホンの小鳩沢(永島敏行)も存在感はあったが、ちょっとぶっ飛びすぎな気もした。さすがにショットガンなら当たってるよ、あの映像は。

 音楽をテーマに進めていく映画は、音楽が音楽以上の意味を持つ。
 『20世紀少年』の「20th century's boy」(T.REX)と同じような役まわりで、ビートルズの「Golden Slumbers」が使われる。バラバラになったものを、メドレーを編むようにつなぎあわせる。複数の意味が重なり、それらをまとめるように「Golden Slumbers」が流れる。

 うまくまとめてあるなぁ、と思う映画だった。
 映画を観て「アビイ・ロード」が聴きたくなった。

アビイ・ロード

アビイ・ロード

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/03/11
  • メディア: CD



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『インビクタス 負けざる者たち』(監督:クリント・イーストウッド、出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン) [2010年の映画]

2010年の7本目。(映画館5本目、試写会3本目)
インビクタス.jpg

 公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/

感動で世界を変える、
 クリント・イーストウッド監督が、
奇跡で世界を変えた、
 ネルソン・マンデラ大統領の
  不屈の魂を描く、真実の物語

その人の名は、ネルソン・マンデラ。
南アフリカの大統領だったと言えば、遠い存在だと思うだろうか。
けれども、彼の起こした”奇跡”に触れれば、
あなたの中で、きっと何かが変わる――。

それは、1995年のこと。
マンデラはラグビーのワールドカップで、国の恥とまで言われた南ア代表チームを初出場初優勝へと導いた。そして、その勝利の瞬間、一国の歴史が永遠に変わってしまったのだ。いったい彼はどうやって、この偉業を成し遂げたのか――?

 モーガン・フリーマンの代表作はなにか、という質問をすると『ショーシャンクの空に』がいちばん多くあがると思う。その次に『ミリオンダラー・ベイビー』。それから『セブン』『最高の人生の見つけ方』あたりが挙がると思われる。

 でも、これからは間違いなくこの『インビクタス』のネルソン・マンデラが上位にランクインしてくると強く感じた。大統領として演説し説明し説得するシーンがいくつかあるが、そのどれもがたしかな説得力を持っている。温和で優しく、深みを感じる強さがある。赦しのこころを誰がこれほど強く説けるだろう?

「インビクタス」とは、マンデラが投獄中に心の支えにした詩の題名で、”征服されない”の意味。私たちの前を行くイーストウッドの背中には、この詩の一節が刻まれている。「私が我が運命の支配者、我が魂の指揮官」

I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.
というのが、W.E. Henryの詩Invictusの一節らしい。

「ただの言葉だが、心の支えにしてきた」という劇中の台詞が心に残った。
言葉は時には、言葉以上の意味を持つ。

この映画はまた観たい。
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『思考の整理学 』(外山 滋比古) [2010年の読書]

2010年の5冊目

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)



 再読。

 第III章で情報の整理・メタ化について具体的に書かれている部分は抜き出して何度も読み、実践してみようと思った。真似をしてみて、良い部分は取り入れ、自分に合わない部分は捨て、自分なりの情報整理法を確立し、ブラッシュアップさせたい。

 ことわざや故事成語は好きな方だが、もっときちんと使える情報として覚えようと思った。使おうと思ってことわざにふれたことはほとんどない。これからは少し実用性を意識してみようと思った。

 p.198-203「既知・未知」の項で書かれている3つの読み(A・B・C)。村上春樹の本を読んでいるとCの読みに誘われているように感じられるから好きなのかな、と思った。伊坂幸太郎はAとBだったな。面白くないわけじゃないんだけどなんだかなぁ、と思ったのはここの違いなのかもしれないな、などと考えた。

 こういう知的エッセイは、自分の頭の中にある疑問(特に意識レベルが低いもの)を刺激する。『臨機応変・変問自在』(森博嗣)も読んでいて「そうか」と手槌を打つことがあった。時間を空けて定期的に読むと良いかもしれない。
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『ゴールデンスランバー 』(伊坂 幸太郎) [2010年の読書]

2010年の4冊目

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー



 仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた――。

精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界――、
伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成

本書は、「伊坂幸太郎的に娯楽小説に徹したらどうなるか」という発想から生まれた、直球勝負のエンターテインメント大作。冴え渡る伏線、忘れがたい会話、時間を操る構成力……、すべてのエッセンスを詰め込んだ、伊坂小説の集大成である。

 なんだかなぁ、と思いながら読み進めていった。なんだかなぁ、と思いながら読み終わった。後半はさらさらと読めたけど、全体的にどうだったかと考えると、なんだかなぁ、と思う。

 まとめてあるなと思ったけれど、なんで人気があるのかよくわからなかった。きっと自分とは文章のリズムが合わないのだ。読点の位置とか、ことばの選びかたとか、描写のやりかたとか、文章が肌に合わないんだと思う。無駄が多いな、と思えてしまうのも単に相性が良くないだけかもしれない。たとえば「高熱に魘され」(p.374)なんてのを見ると、がっくりきちゃうんだよなぁ。

 『ゴールデンスランバー』は2008年の本屋大賞を受賞している。2007年の受賞作品『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子)は爽快感あふれる本だった。2009年の受賞作品『告白』(湊かなえ)も知人の評判がとても良かった。それだけに『ゴールデンスランバー』も期待していたが期待が先行しすぎたかもしれない。

 処女作の『オーデュボンの祈り』は未読なので、気が向いたら読んでみよう。それで、今後も読むかどうか決めようと思った。
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『ラブリーボーン』(監督:ピーター・ジャクソン、主演:シアーシャ・ローナン、原作:アリス・シーボルト) [2010年の映画]

2010年の6本目。(映画館4本目、試写会2本目)
lovely-bone.jpg
 公式サイト:http://www.lovelyb.jp/
私の名前はスージー・サーモン。お魚みたいな名前でしょ。
1973年12月6日。学校からの帰り道に、近所に住むある男に呼び止められた。
そして、私は14歳で殺された―。

 きれいな映画だった。

 色づかいがきれい。水のなかの光。スノードーム。金色に輝くとうもろこし畑。窓にうつったロウソクの灯が強く燃える。スージーの、大切な人たちを想う気持ち。家族の絆。壊れたもののつながり。失われてしまったもののかけら。恋する気持ち。映像による描写が美しかった。

 原作(同名の小説)にも強く興味をひかれた。帰りに書店を2軒まわったが、品切れだった。いっそう読みたくなった。amazonで英語で(原著で)読もうかな、ともすこし思った。

 ひとりで観るにはせつない映画だった。
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『モーターサイクル・ダイアリーズ』(監督:ウォルター・サレス、主演: ガエル・ガルシア・ベルナル) [2010年の映画]

2010年の5本目。(DVD 2本目)

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD


 公開は2004年5月(ブラジル。日本では2004年10月)。上映時間127分。

 マチュ・ピチュはきれいだった。荘厳さみたいなものがある。エルネストが船で喘息の発作を起こしたとき、「娼婦を買いたいから15ドルをくれ」と言うアルベルトに対して、「チチーナから預かった15ドルは銅山の夫婦にあげたんだ」と咳混じりに告げるシーンが印象的だった。15ドルはチチーナから水着を買ってきてと頼まれ、預かったお金だ。エルネストは道中、チチーナのことを大事に考えていた。そのエルネストが、貧しい人々のために、という思いを行動に移したことがうかがえる。

 アマゾン川を隔てた診療所では、ハンセン病の患者たちと接するときに、修道女の規則を無視して手袋をつけずに握手する。患者たちと親密に接し、一緒に家を造ったりサッカーをしたり、椅子を太鼓のように叩いて宴をしたりする。溶けこむ。ひとつになる。南米大陸はひとつだ、と言った去り際のスピーチも印象的だった。

 次は28才と39才の映画も観てみようかな。
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『螢・納屋を焼く・その他の短編 』(村上 春樹) [2010年の読書]

2010年の3冊目

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)



 再読。
「君にはどうも才能があるようだな」と僕は言った。
「あら、こんなの簡単よ。才能でもなんでもないのよ。要するにね、そこに蜜柑があると思いこむんじゃなくて、そこに蜜柑がないことを忘れればいいのよ。それだけ」
「まるで禅だね」
僕はそれで彼女が気にいった。(p.53)

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